ワープ航法の可能性を解説。SFは現実に?宇宙戦艦ヤマトのワープ現実世界で再現できる?

アニメ内の科学技術考証
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広大な宇宙を瞬く間に移動するワープ航法。SFアニメや映画ではおなじみの技術ですが、現実の世界でも「いつか実現するのでは?」とワクワクしたことはありませんか?

好きなアニメの舞台が遠い惑星だったり、壮大な宇宙のロマンに心を惹かれたりするファンにとっては、ワープ航法は単なる物語の装置ではなく、知的好奇心をくすぐる究極のテーマです。

かくいうわたしも星空をみることが好きですし、今は無理でもいつかは遠くの宇宙にも行けるようになるのかなあ…なんて期待も持ってたりもします。

しかし、科学の世界では、ワープ航法の実現はまだ夢物語にすぎないのが現状です。

でも、完全に不可能だと言い切られているわけではありません。現在、世界中の物理学者や研究者たちが、この壮大な夢を現実にしようと真剣に研究を重ねています。

この記事では、そんなワープ航法の可能性について、アニメやSFの世界観を大切にしながら、最新の科学的知見をわかりやすく解説していきます。

この記事を読めば、ワープ航法がどうして難しいのか、そして、どのような理論がワープを可能にすると考えられているのかが理解できます。

さらに、ワープ航法を実現するために必要な「エキゾチック物質」という物質についてもご紹介します。

好きなアニメの世界をもっと深く楽しむためにも、科学の視点からワープ航法の謎を一緒に解き明かしてみませんか?

天体観測で星空を眺める時、そしてアニメのワンシーンを観る時、きっと今日までとは違う感動が生まれるはずです。さあ、一緒にワープ航法の科学の世界へ出発しましょう!

\\\↓ワープ航法といえば、やっぱりこのアニメ!↓///

 

ワープ航法は本当に可能なの?アニメの世界と現実の科学

ワープ航法は、光速を超えることなく、宇宙の広大な距離を瞬時に移動する夢のような技術です。

アニメやSF作品では当たり前のように登場し、宇宙を舞台にした壮大な物語を支えています。しかし、現実の物理学では、アインシュタインの特殊相対性理論が「光速より速く移動することはできない」と定めており、ワープ航法の実現を阻む大きな壁となっています。

この章では、この物理学の壁にどのように立ち向かっているのか、そしてワープ航法がどのような原理で考えられているのかを、アニメの世界観と対比させながら見ていきましょう。

大好きなアニメの世界が、現実の科学でどのように解釈されているのかを知ることで、作品をさらに深く楽しめるようになるでしょう。

アインシュタインの相対性理論とワープ航法の関係

ワープ航法を理解する上で避けて通れないのが、アインシュタインの相対性理論です。

この理論は、宇宙の構造と時間・空間の関係を根本から覆しました。具体的には、「光速を超えることはできない」という物理学の鉄則を打ち立てました。

これは、物体が光速に近づくほど質量が増加し、光速に達するためには無限のエネルギーが必要になるためです。そのため、ロケットをどんなに加速しても光速を超えることはできません。

しかし、ワープ航法はこのルールを巧妙に回避しようとするものです。ワープ航法は、宇宙船そのものを加速させるのではなく、宇宙船が移動する空間そのものを歪ませることで、光速を超えた移動を可能にしようと考えられています。

ちょうど、シーツの端と端を近づけるように、出発点と目的地をつなぐ空間を曲げ、短縮することで、光速の壁を突破せずに目的地に到達する、という発想です。

この発想は、SF作品でもよく描かれるもので、現実の物理学でも真剣に研究されています。

\\↓星々を直に見ることで、ワープ航法の未来を想像しませんか?↓//

 

ワープ航法を実現するための最も有名な理論の一つに「アルクビエレ・ドライブ」があります。

これは1994年にメキシコの物理学者ミゲル・アルクビエレによって提唱されたもので、宇宙船の前方の空間を収縮させ、後方の空間を膨張させることで、宇宙船を波に乗せるように移動させるというものです。

アルクビエレのアイデアは、直感的に表現すると船の後方で常に小規模なビッグバンを起こしつつ船の前方で常に小規模なビッグクランチを生じさせ、光より速く船を押し流すような時空の流れを生み出そうというシンプルかつダイナミックなものであった。川にボトルシップを浮かべ、進行させたい方向とは逆である船体後方水面に投石し、流していくようなイメージである。シャクトリムシの移動イメージにも似ている。

これに対し1997年、タフツ大学のMichael J. PfenningとL. H. Fordは「時空歪曲という工程が、宇宙にある全エネルギーの100億倍のエネルギーを要すため現実ではワープは理論上、実現不可能」という趣旨の論文[3]を発表した。光速を超えるような大きな時空の伸縮は現在知りうる物理学の範囲では、たとえ小規模でもエネルギーがかかりすぎるという結論である。

しかしアルクビエレのワープドライブは数ある超光速航法に関する論文の中でも比較的現実味があり、原案が否定され他にも様々な問題点が見つかった今に至っても改良案や応用案がたびたび議論されている。

引用元:Wikipedia アルクビエレ・ドライブ より抜粋

これにより、宇宙船は光速を超えていないにもかかわらず、実質的には光速を超える速度で移動できると考えられています。

しかし、この理論にはいくつかの大きな課題があります。最も大きな課題は、「負のエネルギー密度」を持つ「エキゾチック物質」が必要となる点です。

現在の物理学では、このような物質は存在しないか、極めて不安定であると考えられています。また、アルクビエレ・ドライブを実現するためには膨大なエネルギーが必要であり、そのエネルギー源をどのように確保するかも大きな問題です。

(宇宙戦艦ヤマトでは、ワープ航法の技術は地球のテクノロジーじゃなくてイスカンダルから供与されてましたし)

このため、アルクビエレ・ドライブはまだ机上の空論の段階に留まっており、実現には物理学の根本的なブレイクスルーが必要とされています。

ワープ航法に関する質問等

ネットをみてますと、ワープ航法に関する質問をされている方を見かけることもあります。

実際にどんな質問があり、どんな回答がされているか主なものをピックアップしてみました。

ワープ航法はいつ頃実現しますか?

残念ながら、現時点ではワープ航法の実現時期を具体的に予測することは困難です。数百年後の未来にはもしかしたら可能になっているのかも知れませんが、現状は無理、ってところですね。

ワープ航法の理論は存在しますが、それを実現するための「エキゾチック物質」の存在が確認されておらず、また、膨大なエネルギーをどうやって作り出すかという課題が残っています。

科学者たちは日々研究を重ねていますが、実現には物理学の根本的なブレイクスルーが必要とされています。

しかし、人類の科学技術は常に進歩し続けています。数十年後、数百年後には、ワープ航法が現実のものとなる可能性もゼロではありません。

アニメのように宇宙を自由に旅できる日が来ることを信じて、今後の研究の進展に注目していきましょう。

エキゾチック物質って?

エキゾチック物質とは、通常の物質とは異なる性質を持つ、理論上の物質や物質の状態のことです。具体的には、既存の物理法則に反する振る舞いをする粒子や、まだ存在が確認されていない物質の状態を指します。

エキゾチック物質の例

エキゾチック物質には、以下のようなものが含まれます。
・負の質量を持つ物質: 重力に反発するため、上に落ちるように振る舞います。
・負のエネルギーを持つ物質: 宇宙の膨張を加速させる「ダークエネルギー」の一種と考えられています。

宇宙戦艦ヤマトで使われているタキオンも、光速を超える速度で移動する、仮説上の粒子です。アインシュタインの相対性理論では、このような粒子は質量が虚数になるとされています。

これらの物質は、ワープ航法やタイムトラベルなどのSF的な概念と関連付けられることもあります。

アニメやSFに出てくるワープは科学的に正しいですか?

アニメやSF作品に登場するワープ航法の描写は、多くの場合、科学的な理論をベースにしつつも、物語の都合に合わせてデフォルメされています。

例えば、ワープ航法中に船外の景色が見える描写がありますが、現実のアルクビエレ・ドライブでは、ワープバブル内は外部から完全に隔離されるため、理論的には船外を見ることはできません。

また、ワープに必要なエネルギー源や、ワープ後の衝撃についても、多くは描かれていません。

しかし、これらの描写は、作品の世界観を豊かにし、私たちを楽しませるための演出です。科学的に厳密でなくても、現実の物理学をヒントにしている点は、科学とエンターテイメントの素敵なコラボレーションと言えるでしょう。

ブラックホールをワープに利用することはできますか?

ブラックホールは、その強大な重力で空間を歪めるため、ワープ航法との関連性が考えられることがあります。

特に、ブラックホール内部には「特異点」と呼ばれる、物理法則が通用しないとされている点があり、そこがワープの入り口になるのでは、というロマンのある発想もあります。

しかし、現時点ではブラックホールをワープに利用することは極めて困難だと考えられています。ブラックホールの事象の地平線を超えると、たとえ光であっても脱出することはできません。

また、特異点の周辺では、あらゆる物質がバラバラになってしまうと推測されています。そのため、ブラックホールをワープの入り口として安全に利用する理論は、まだ確立されていません。

宇宙戦艦ヤマト復活編のなかに、ワープをする時にブラックホールを利用する描写がありますよね。でもまあ、あれはブラックホールにぎりぎりまで近づいてワープをするための推進力を得るという利用の仕方でしたが。

実際はああいう利用をするのも難しいのでしょうね。

\\\↓ワープ航法にブラックホールを利用する描写あり↓///

わたしもですが、ワープ航法がいつ実現するのか…は興味があるところです。でもまあ、実現したとしても民間の旅行で行けるようになるのって、それこそいつになるんだろう(苦笑)

まとめ

ワープ航法の可能性について、アニメやSFの世界観と現実の科学を比較しながら見てきました。

アインシュタインの相対性理論という大きな壁があるものの、アルクビエレ・ドライブのような、空間そのものを歪ませて光速の壁を回避する理論が真剣に研究されています。

しかし、その実現には「エキゾチック物質」の存在や膨大なエネルギー源の確保など、まだ多くの課題が残されているのが現状です。それでも、私たちの知的好奇心と宇宙へのロマンは尽きることがありません。

好きなアニメや天体観測を通して宇宙に思いを馳せることは、ワープ航法の研究にも繋がり、夢の実現に向けた挑戦ともいえるでしょう。

物理学の新たな発見が、いつかこの夢を現実にしてくれるかもしれません。アニメの世界のように宇宙を自由に旅する未来が来る日を、楽しみに待ち続けましょう。

◆ 参考文献・引用元リスト◆
・ミゲル・アルクビエレ「The warp drive: A new idea for faster-than-light travel」 (1994年)
・NASA「Warp Drive: The Dark Side of the Force」(2013年)
・国立天文台 宇宙のQ&A: ttps://www.nao.ac.jp/faq/a0104.html

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